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更新日:2022年8月14日
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山川から頴娃麓に通じる道には,開聞の苙口(おろんくっ)から峠を越えていく道(荷辛路越え)と,この瀬平渡りの2つの道筋がありました。
瀬平渡りは波しぶきを浴びながら岩と岩の間を跳んで渡る,大変な難所でした。
この観音像は,元禄4年(1691)に瀬道が完成したことに感謝するとともに,難所の瀬平を無事に通れるように安全を祈願して置かれました。
洞窟の壁面には元文3年(1738)と延享4年(1747)に瀬道を建立したと碑文が刻んであり,また,像の裏側には「頴娃郡長崎庄左箙(ながさきのしょうせびら)の通路巍巍(ぎぎ)たる岩畔(がんはん)…」と刻まれており,厳しかった様子がうかがえます。石工安兵衛の名も見られます。
※瀬平橋の下の海岸に残っている瀬道のあとです。侵食により当時の姿をとどめている場所は少なくなりましたが,実際に歩いてみると,その頃の苦労がしのばれます。
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