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更新日:2021年9月22日

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正しく知ろう新型コロナワクチン接種

小児・若い世代への新型コロナワクチン接種について

新型コロナワクチンの効果・副反応等に関する情報について、正確に、分かりやすくお伝えするために、南薩医師会理事の松岡先生に下記内容で説明資料を作成いただきましたのでご覧ください。

(掲載内容)

資料:新型コロナワクチンの小児接種における要点(PDF:2,282KB)

小児の新型コロナウイルス感染症の現状

米国小児科学会が9月7日に発表した報告書によると、全米で8月末の1週間で、新型コロナウイルス検査で陽性が出た小児は約25万人でした。新たな学年度が始まって以降、小児の新規感染者数は増え続け、米国の新型コロナウイルス新規感染者の4分の1超を占めるようになりました。

一方で、小児は新型コロナウイルスによる死亡や入院は非常にまれであり、入院にいたる割合は全体の0.1~1.9%、死亡にいたる割合は0.01~0.03%にとどまっています。

日本においては、2021年6月16日現在、日本国内における20歳未満の死亡者数は0人です。

日本小児科学会の調査では、累計報告数2,098例中、重症化しICUに入院した小児が5人(0.23%)報告されています。

また、日本集中治療学会の集計では、2021年6月15日現在、20歳未満で人工呼吸が必要となった小児が8人報告されており、そのうち体外式膜型人工肺(ECMO)治療を受けた人が2人です。全員、集中治療を受けて軽快しています。

ワクチン接種の効果

海外の小児(12~15歳)への接種経験によると、新型コロナワクチンを2回接種後、ワクチン接種群で新型コロナウイルス感染症を発症したのは0/1,119人に対し、ワクチンを接種していない群では18/1,110人が新型コロナウイルス感染症を発症したという報告があります。この報告から、ワクチンは新型コロナウイルス感染症に対する高い予防効果が期待できます。

ワクチンの副反応

国内では、まだ小児への接種は始まったばかりのため、十分なデータがありません。成人への接種の結果によると、注射部位の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状が生じる場合があります。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。また、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が、副反応の発現する頻度が高くなる傾向があります。それは、1回目の接種により、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができることによって、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの症状がより出やすくなるためです。また、接種直後にアナフィラキシーという重度のアレルギー反応が起こることがあります。そのため、15~30分間、院内で様子を見る必要があります。まれですが、主に若年の男性においてワクチン接種数日以内に心筋炎が発生する場合があることが報告されています。発症した場合、入院は必要になりますが、ほとんどは軽症です。

ワクチンの副反応が生じた場合の対処法

ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬で対応できます。また、発熱時には、水分を十分に摂取してください。日常生活に支障をきたす程の発熱、疼痛、倦怠感が生じた場合、接種を行ってから1週間以内に胸の痛み、息切れ、動悸などを認めた場合、2~3日を超えてだるさなどが続いている場合は医療機関にご相談ください。

ワクチンの妊娠・妊婦への影響

ワクチン接種は妊娠・流産率に影響しません。米国では、これまで20000人以上の妊婦がワクチンを接種し、大きな問題は生じていません。一方、新型コロナウイルスにかかった妊婦は集中治療を必要とする可能性が高く、母体、胎児ともに重篤になる可能性があります。予防接種でこれらのリスクが軽減される可能性があります。

 

南薩医師会理事

日本救急医学会専門医

日本集中治療医学会専門医

松岡良典

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お問い合わせ

担当部署:健康増進課保健予防係

電話番号:0993-58-7221

FAX番号:0993-83-3550

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