更新日:2023年5月29日
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鹿児島県南九州市は県都・鹿児島市から車で1時間弱の薩摩半島の南部に位置します。知覧、川辺、頴娃の旧3町が2007年に合併して誕生したまちでお茶の生産では市町村単位で日本一を誇る農業のまちとして知られます。
この度は、南端に位置する頴娃町に拠点を置き、JR指宿枕崎線と西頴娃駅の活用促進に取り組みつつ、任期後には地域公共交通活用促進をなりわいにすることを目指す隊員を募集します。
現在、ローカル鉄道は、沿線人口減少、自動車の利用環境の整備、更にはコロナ禍によって、利用客の低迷にあえいでおり、さらに、地域によっては、路線の存廃問題までとりざたされる状況となっております。
当市においても、JR最南端の路線である指宿枕崎線でも同様の状況になっており、1980年代後半と比較して、平均通過人員は約1月4日に減少しています。
ただし、沿線地域では地域の鉄道として、活用の模索を行っており、従来よりイベント列車の運行、マルシェや講演会、景観維持を目的とした草木の伐採の実施といった活性化の取り組みを行ってきました。また、当市では、代表駅である西頴娃駅の簡易委託を行っており、主に駅近くや沿線の高校生や、地域住人の方々への乗車券類の販売等や駅の管理業務を担っております。
ただし、地域自体が鉄道をはじめとした地域公共交通に、更に関心を持ち、自分事として考えていけるかが課題として挙げられます。
そうした中で、南九州市頴娃町に拠点を置くNPO法人頴娃おこそ会では、指宿枕崎線の活用促進に力を入れてきました。指宿枕崎線でのイベント列車運行協力や講演会の開催などをはじめとした取り組みは当市や沿線自治体、JR九州との連携の深まりを経て、頴娃おこそ会内に乗りものプロジェクトチームの発足、西頴娃駅での市からの委託業務としてのNPOによる運営受託など、周辺環境やバックアップ体制も整いながら、景観整備や少しずつ観光促進に繋げるなど、さらなる進化を続けています。
今回募集するのは、これまでの指宿枕崎線との取り組みを土台として、市やJR九州等との連携を図りながら地域公共交通の活用促進に努めつつ、西頴娃駅の運営を通じた営利活動の強化などを通じた自身のなりわいづくりにも取り組む人材です。
隊員のオフィスは市役所内には置かず、地域公共交通の活用促進に取り組むNPO法人頴娃おこそ会に所属することとなり、地域を拠点に活動します。あわせて南九州市による地域公共交通計画への関わりは不可欠ですので、市とも連携し実施への協力や企画立案への参画にも関わって頂くことになります。こうした経験を積みつつ、段階的に地域公共交通活用促進を通じたなりわいづくりに取り組んでもらいます。
着任後は下記のような業務を想定しています。
1~3年目の段階的な業務のイメージは下記の通りです。
1年目:南九州市と連携したJR指宿枕崎線の活用促進と地域公共交通計画の推進に参画し、公共交通活用の現状と課題に触れるとともに、NPO法人頴娃おこそ会が取り組む乗りものプロジェクトを通じた地域公共交通の利用促進活動と西頴娃駅の運営実務に携わり、経験を積む。
2年目:1年目の経験を踏まえ、西頴娃駅の運営実務に関わりつつ、段階的に自立に向けた活動に軸足を移す。
3年目:公共交通活用促進に関わるなりわいづくりに取り組む。
南九州市はこれまで9名の地域おこし協力隊員が着任し、活動してきました。その中から、デザイナー、飲食、地域プロデュース、宿運営、ライティングなどに関わるOBが誕生している他、現役隊員も、茶業プロデュース、公園運営などを通じて創業や地域定住を目指しています。
市は、今回の募集にあたっては、観光や公園運営、空き家再生など、地域と行政の多岐にわたる分野で市との連携で実績のあるNPO法人頴娃おこそ会に隊員を派遣する形式を採っています。行政に籍は置きながらも地域との関係を深めつつ、自由度を持って創業、就業に精力的に取り組んでいく体制を整えています。
私は、2017年に当市頴娃町に移住しました。地元企業の会社員として勤務する傍ら、NPO法人頴娃おこそ会内に「乗りものプロジェクト」を創設し運営に関わってきました。
地域の皆さまや、JR九州、行政と連携・協力を行い、鉄道路線の活用に関わってきております。
共に情熱を持ち、地域住民や行政の皆さま、鉄道事業者、そして、地域を訪れる皆さまといった、関わる方々が喜べる「三方よし」を、地域鉄道の活用によって実現できるよう、取り組みを共にすすめられる仲間を迎えられたらと願っています。
今年で60周年を迎えるJR指宿枕崎線は、鹿児島中央駅から枕崎駅までを結んでおり、南九州市はその途中に位置しています。南九州市内には8つの駅があり、7駅は無人化されていますが、地元の皆様の協力により、清掃などが行われ、きれいに保たれているのが自慢です。
本市で唯一の有人駅である西頴娃駅は、窓口で手書きの切符を販売しているため、ファンの間では密かな人気です。また、西頴娃駅近くには高校があり、学生も多く利用することから、地域にとって指宿枕崎線は生活交通の一部で欠かせない存在となっております。
地域から愛される指宿枕崎線ですが、全国のローカル線共通の悩みである利用者の減少が課題として挙げられます。
そこで南九州市では、JR指宿枕崎線を活用推進して、地域づくりに関わっていただける方を募集します!
不慣れな土地で不安なことも多いかと思いますが、市が最大限サポートいたします。ご不明な点がございましたらいつでもお問い合わせください。
任期後のなりわいづくりのイメージは下記の通りです。
今回の募集で求める人材のイメージは下記の通りです。
地域公共交通の維持と活用促進に地域とともに取り組みつつも、地域資源としての活用にも積極的に関わることで、地域に活気をもたらしつつ、自身のなりわいづくりにも取り組めるやりがいのある仕事です。これをチャンスと思った方は、ぜひ応募下さい。
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/ijyu/teju/iju/senpai/kyoryokutai/katudo.html
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/jyouhou/home/index.html
募集要項 |
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雇用関係の有無 |
あり |
業務概要 |
南九州市地域公共交通活用促進のプロデュース JR指宿枕崎線と西頴娃駅及び周辺駅の活用促進に向けた企画立案と実施に取り組みつつ、南九州市地域公共交通計画の推進に参画する。 1年目:南九州市と連携したJR指宿枕崎線の活用促進と地域公共交通計画の推進に参画し、公共交通活用の現状と課題に触れるとともに、NPO法人頴娃おこそ会が取り組む乗りものプロジェクトを通じた地域公共交通の利用促進活動と西頴娃駅の運営実務に携わり、経験を積む。 2年目:1年目の経験を踏まえ、西頴娃駅の運営実務に関わりつつ、段階的に自立に向けた活動に軸足を移す。 3年目:公共交通活用促進に関わるなりわいづくりに取り組む。 |
募集対象 |
(1)現在、三大都市圏をはじめとする都市地域に在住し、採用後、南九州市に生活の拠点を移し、住 民票を異動できる方 |
募集人数 |
1名 |
勤務地 |
南九州市 勤務先:NPO法人頴娃おこそ会(南九州市頴娃町) 南九州市から、NPO法人へ派遣する勤務形態となります。 |
雇用形態・期間 |
⑴ 南九州市の会計年度任用職員として市が任用します。 ⑵ 委嘱期間は、委嘱の日から2024年3月31日までとします。(但し、活動状況を勘案して任用の日から最長3年間を限度に再任する場合があります。) |
給与・賃金等 |
日額11,300円 ※参考月額203,400円 期末手当有(年2回:6月、12月) |
勤務時間 |
⑴ 月18日間 ⑵ 勤務時間:原則として9時00分~17時00分(7時間) ⑶ 時間外の勤務は振替対応とします。 |
待遇・福利厚生 |
社会保険(雇用保険、健康保険、厚生年金)・労働保険(労災) ⑴ 活動期間中の住居については市が用意するか、予算の範囲内で家賃の一部を市が負担します。 ⑵ 光熱水費等については、隊員負担とします。 ⑶ 勤務する場所により、活動する費用の一部(通信費、燃料費等)を市が負担します。 ⑷ 有給休暇有 |
申込受付期間 |
令和5年5月29日~6月16日 |
審査方法 |
⑴個別相談・問い合わせ 南九州市役所企画課(担当・箱丸)まで、お気軽にお問い合せ下さい。 地域での暮らしや仕事内容などの詳細は、派遣先となるNPO法人頴娃おこそ会へ繋ぎますので、 そちらへの問い合わも可能です。 ⑵第1次選考 応募書類受付後、書類選考(及び必要に応じリモート面談)の上選考結果を通知します。 【必要書類】 履歴書及び職務経歴書、加えて「なぜ本事業に応募したのか」「着任した地でどのようなことに取り組みたいのか」などを論文形式で提出してください。(400字詰め原稿用紙1枚程度) ⑶第2次選考 第1次選考合格者を対象に、面接を行います。この際に勤務箇所となる西頴娃駅への訪問や派遣先となるNPO法人頴娃おこそ会の担当者との面談も行います。日程や詳細については、別途連絡させて頂きます。なお選考の際の交通費等は応募者の負担とします。 ⑷最終結果 最終結果は、電話もしくは文書で対象者に通知いたします。 |
お問い合わせ先 |
南九州市企画課企画係 担当:竹田 〒897-0392 鹿児島県南九州市知覧町郡6204番地 電話 0993-83-2511(内線2048) FAX:0993-83-4469 Mail kikaku@city.minamikyushu.lg.jp |
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