更新日:2023年8月22日
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鹿児島県南九州市は県都・鹿児島市から車で1時間弱の薩摩半島の南部に位置します。知覧、川辺、頴娃の旧3町が2007年に合併して誕生したまちでお茶の生産では市町村単位で日本一を誇るなど農業のまちとして知られます。
この度は、その中に位置する川辺町に拠点を置き、地域資源の再生に取り組みつつ、任期後には地域資源を活用したあらたな事業の立ち上げを目指す隊員を募集します。
南九州市は直近での人口減少率が年間約5%。人口減少と少子高齢化が進む地域です。少子化による廃校も増加傾向にあります。同時に鹿児島県は全国的にみても空き家比率が高く、当市の空き家率も20%を超えるなど、空き家問題も深刻です。当市では空き家バンク制度の整備を図り、これまでの成約数も100軒を超えるなど、一定の成果を上げているほか、市内における地域団体を通じた空き家再生の取組も活発で、空き家対策は進みつつあるといえます。
しかしながら、一方で廃校を含む遊休資源の活用は継続的に進めなければなりません。空き家についても現行の空き家バンクの体制では、売買物件の扱いが中心となりがちであるほか、不動産事業者が少ない地域では特に賃貸住宅の流通が十分でないという課題も見られ、UIターン者の受け入れの足かせとなっている実情があります。
そうした中で、川辺町に拠点を置く一般社団法人リバーバンクでは、2018年の発足後川辺町高田地区の廃校〈リバーバンク森の学校〉を複合自然体験施設として再生したことを機に、川辺町の旧川辺中学校校舎をサテライトオフィス+レストランとして再生。合わせて周辺の空き家再生にも力を入れてきました。空き家の再生と流通のノウハウを蓄積することで、これまでに16軒の空き家再生を手掛けました。
空き家再生については、市や国の補助も受けてきましたが、持続的な活動を目指す中で家主から一社リバーバンクが空き家を借受け、団体側で改修を行い、希望者に賃借して活用するサブリースモデルを採ってきました。この手法を用いることで、家主や不動産業者が諦めていた空き家を活用することが可能となりますが、改修可能な古民家の目利きや、家主借り主との折衝、契約や改修の実務など、専門知識とスキルを持った人材の育成に労力と時間がかかることが課題です。
今回募集するのは、そうした空き家再生の実務に携わり、実際に家主や借り主との折衝や空き家の改修も手掛けることで、空き家再生を促進し、さらに自身のなりわいづくりにも繋げつつ、その結果として、過疎地では賃貸住宅の流通が少ないために、UIターン者の受け入れが進まないという課題にも対応することを目指す人材です。
隊員のオフィスは市役所内には置かず、地域でのコミュニティ活動に取り組む一般社団法人リバーバンクに所属し、リバーバンクが運営する複合サテライトオフィス〈タノカミ・ステーション〉を拠点に活動します。一社リバーバンクはこれまで2つの廃校と16軒の空き家再生に携わり、現在も再生された廃校および空き家の運営や、新たな空き家再生案件に取り組んでいますので、様々な経験を積むことが可能です。
その後、廃校と空き家再生と運営の実務に携わりつつ、段階的に空き家再生を通じたなりわいづくりにも取り組んでもらいます。
着任後は下記のような業務を想定しています。
1~3年目の段階的な業務のイメージは下記の通りです。
1年目:市と連携した廃校運営と、空き家問題の現状と課題に触れるとともに、一社リバーバンクが取り組む各種事業に携わり経験を積む。
2年目:1年目の経験を踏まえ、地域資源再生と、地域コミュニティ活動の実務に携わりつつ、段階的に自立に向けた活動に軸足を移す。
3年目:地域資源再生を軸にした移住定住支援事業に取り組む。
移住定住者支援を継続するためには、地域や行政との連携に加え、家主や借り主との折衝や契約などの不動産関連の実務、改修に関わる建築・施工の実務などを習得することが重要です。一社リバーバンクでは、こうした地域、不動産、建築の分野を横断的に扱い、移住定住促進に取り組む人材を「地域資源再生プロデューサー」と呼び育成に力を入れています。応募する隊員には地域に新たな仕事を作り出すプロデューサーを目指していただければと考えています。
廃校や地域資源を活用した仕事を軸とすることで、物件発掘、契約、移住者受け入れ、創業支援までを横断的に手掛けるイメージです。
南九州市はこれまで12名の協力隊員が着任し、活動してきました。その中からデザイナー、飲食、地域プロデュース、宿を運営するOBが誕生している他、現役隊員も、茶業プロデュース、公園運営などを通じて創業や地域定住を目指しています。
市は今回の募集にあたっては、廃校活用、空き家再生など、地域と行政の多岐に渡る分野で使徒の連携で実績のある一般社団法人リバーバンクに隊員を派遣する形式を採っています。行政に籍を置きつつも、地域との関係を深めつつ、自由度を持って創業、就業に精力的に取り組んでいく体制を整えています。
私達リバーバンクは2018年に南九州市川辺町の地域内外のメンバーと一般社団法人として設立し、廃校と空き家を軸に地域資源の再生を始めました。行政からの支援を得ながら廃校と空き家の両軸での再生の経験を蓄積することで、川辺に移住者を迎え仕事と暮らしの選択肢をつくるという活動に取り組んできました。リバーバンクではこの活動を通じて地域内外をつなぐコミュニティを中心に年間を通して様々なイベントなども企画しています。こうした活動をさらに発展させ、地域コミュニティの新たな一員として地域資源再生から移住定住促進事業を本気でなりわいとし地域の活性化を一緒に目指す仲間を迎えられたらと考えています。
リバーバンクの活動
・リバーバンク森の学校
https://riverbank.jp(外部サイトへリンク)
・タノカミステーション
https://tanokamistation.jp(外部サイトへリンク)
・空き家対策
https://riverbank.jp/local-housing(外部サイトへリンク)
南九州市は、鹿児島県の薩摩半島南部に位置する人口約32,000人の市で、2040年の人口は約24,000人、2050年には、現在の人口の半数、約16,000人まで減少するという推計も出ております。
このため、移住定住を促進するためにさまざまな施策に取り組んでおりますが、人口増加には至っておりません。
そこで、本市では廃校活用や空き家再生を通して、移住定住支援に取り組んでいただける方を募集しています。廃校活用や空き家再生など地域資源の利活用に実績のある(一社)リバーバンクに所属しながら,移住定住促進の基本から任期後のなりわいづくりに至るまで,段階的に経験を積んでいただけます。
不慣れな土地での生活は不安なことも多いかと思いますが,市が最大限サポートいたします。ご不明な点等ございましたらいつでもお問い合わせください。
任期後のなりわいづくりのイメージは下記の通りです。
今回の募集で求める人材のイメージは下記の通りです。
地域資源を発掘し再生することで、地域に活気をもたらしつつ、自身のなりわいづくりにも取り組めるやりがいのある仕事です。これをチャンスだと思った方、ぜひ応募ください。
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/ijyu/teju/iju/senpai/kyoryokutai/katudo.html
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/jyouhou/home/index.html
募集要項 |
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雇用関係の有無 |
あり |
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業務概要 |
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募集対象 |
(1)現在、三大都市圏をはじめとする都市地域に在住し、採用後、南九州市に生活の拠点を移し、住 民票を異動できる方 |
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募集人数 |
1名 |
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勤務地 |
南九州市 勤務先:(一社)リバーバンク(南九州市川辺町) 南九州市から、一般社団法人へ派遣する勤務形態となります。 |
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雇用形態・期間 |
⑴ 南九州市の会計年度任用職員として市が任用します。 ⑵ 委嘱期間は、委嘱の日から2024年3月31日までとします。(但し、活動状況を勘案して任用の日から最長3年間を限度に再任する場合があります。) |
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給与・賃金等 |
日額11,300円 ※参考月額203,400円 期末手当有(年2回:6月、12月) |
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勤務時間 |
⑴ 月18日間 ⑵ 勤務時間:原則として9時00分~17時00分(7時間) ⑶ 時間外の勤務は振替対応とします。 |
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待遇・福利厚生 |
社会保険(雇用保険、健康保険、厚生年金)・労働保険(労災) ⑴ 活動期間中の住居については市が用意するか、予算の範囲内で家賃の一部を市が負担します。 ⑵ 光熱水費等については、隊員負担とします。 ⑶ 勤務する場所により、活動する費用の一部(通信費、燃料費等)を市が負担します。 ⑷ 有給休暇有 |
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申込受付期間 |
2023年8月22日~9月12日 |
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⑴個別相談・問い合わせ 南九州市役所企画課(担当 竹田)まで、お気軽にお問い合せ下さい。 *地域での暮らしや仕事内容などの詳細は、派遣先となる(一社)リバーバンクへ繋ぎますので、そちらへの問い合わせも可能です。 ⑵ 第1次選考 応募書類受付後、書類選考(及び必要に応じリモート面談)の上選考結果を通知します。 【必要書類】 履歴書及び職務経歴書、加えて「なぜ本事業に応募したのか」「着任した地でどのようなことに取り組みたいのか」などを論文形式で提出してください。(400字詰め原稿用紙1枚程度) ⑶第2次選考 第1次選考合格者を対象に面接を行います。この際に勤務箇所となタノカミステーション等への訪問や派遣先となる一般社団法人リバーバンクの担当者との面談も行います。日程や詳細については、別途連絡させて頂きます。なお選考の際の交通費等は応募者の負担とします。 ⑷最終結果 最終結果は、電話もしくは文書で対象者に通知いたします。 |
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お問い合わせ先 |
南九州市企画課企画係 担当:竹田 〒897-0392 鹿児島県南九州市知覧町郡6204番地 電話 0993-83-2511(内線2048) FAX:0993-83-4469 Mail kikaku@city.minamikyushu.lg.jp |
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