更新日:2023年1月24日
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鹿児島県南九州市は県都・鹿児島市から車で1時間弱の薩摩半島の
南部に位置します。
知覧、川辺、頴娃の旧3町が2007年に合併して誕生したまちで、
お茶の生産では市町村単位で日本一を誇る農業のまちとして知られます。
この度は、南端に位置する頴娃町に拠点を置き、空き家再生に取り
組みつつ、任期後には空き家再生をなりわいにすることを目指す隊員
を募集します。
鹿児島県は全国的にみても空き家比率が高く、当市の空き家率も20%を超えるなど、空き家問題は深刻です。当市では空き家バンク制度の整備を図り、これまでの成約数も100軒を越えるなど、一定の成果を上げているほか、市内における地域団体を通じた空き家再生の取り組みも活発で、空き家対策は進みつつあるといえます。
しかしながら、現行の空き家バンクの体制では、売買物件の扱いが中心となりがちであるほか、不動産事業者が少ない市南端の頴娃町では特に賃貸住宅の流通が十分でないという課題も見られ、UIターン者の受け入れの足かせとなっている実情があります。
そうした中で、頴娃町に拠点を置くNPO法人頴娃おこそ会では、2015年に町内の石垣商店街で築100年となる古民家を再生して地域交流拠点を設けたことを機に、空き家再生に力を入れてきました。その後、移住者向けの住居やカフェ、宿、シェアオフィスなどを空き家を活用して整備するとともに、空き家再生のノーハウを蓄積することで、これまでに11軒の空き家再生を手掛けました。空き家再生においては、市をはじめとする行政からの助成も受けてきましたが、持続的な活動を目指す中で、家主から地域団体が空き家を借り受け、地域団体側で改修を行い、希望者に賃借して活用するサブリースという手法を採ってきました。この手法を用いることで、家主や不動産業者が諦めていた空き家を活用することが可能となりますが、家の目利きや、家主・借主との折衝、契約や改修の実務など、専門知識とスキルを持った人材の育成に労力と時間が掛かることが課題です。
今回募集するのは、そうした空き家再生の実務に携わり、実際に家主や借主との折衝や空き家の改修も手掛けることで、空き家再生を促進し、さらに自身のなりわいづくりにも繋げるつつ、その結果として、過疎地では賃貸住宅の流通が少ないために、UIターン者の受け入れが進まないという課題にも対応することを目指す人材です。
隊員のオフィスは市役所内には置かず、地域での空き家再生活動に取り組むNPO法人頴娃おこそ会に所属することとなり、地域を拠点に活動します。頴娃おこそ会はこれまで11軒の空き家再生に携わり、現在も再生された空き家の運営や、新たな空き家再生案件に取り組んでいますので、さまざまな経験を積むことが可能です。
あわせて市が運営する空き家バンクとの関わりも不可欠ですので、当初は空き家バンクの運営にも携わることで、市としての空き家対策や空き家バンクの状況や課題にも触れてもらうことになります。
その後、空き家再生の実務に携わりつつ、段階的に空き家再生を通じたなりわいづくりに取り組んでもらいます。
着任後は下記のような業務を想定しています。
1~3年目の段階的な業務のイメージは下記の通りです。
1年目:市と連携した空き家バンクの運用に携わり、空き家問題の現状と課題に触れるとともに、あわせてNPO法人頴娃おこそ会が取り組む空き家再生活動にも携わり、経験を積む。
2年目:1年目の経験を踏まえ、空き家再生の実務に携わりつつ、段階的に自立に向けた活動に軸足を移す。
3年目:空き家再生に関わるなりわいづくりに取り組む。
空き家再生をなりわいにするためには、地域や行政との連携を図りつつも、家主・借主との折衝や契約などの不動産関連の実務や、改修に関わる建築・施工の実務を習得することが重要です。頴娃おこそ会では、こうした地域、不動産、建築の分野を横断的に扱う人材をコミュニティ大工と呼び、育成に力を入れていますので、応募する隊員にはコミュニティ大工を目指して頂ければと考えています。大工仕事という比較的収入を得やすい仕事を軸とすることで、空き家再生に不可欠ながら仕事になりづらい物件発掘、契約、移住者受け入れ、創業支援などを横断的に手掛けるイメージです。
南九州市はこれまで8名の協力隊員が着任し、活動してきました。その中から、デザイナー、飲食、地域プロデュース、宿を運営するOBが誕生している他、現役隊員も、ライター、茶業プロデュース、公園運営などを通じて創業や地域定住を目指しています。
市は、今回の募集にあたっては、観光や公園運営、空き家再生など、地域と行政の多岐にわたる分野で市との連携で実績のあるNPO法人頴娃おこそ会に隊員を派遣する形式を採っています。行政に籍は置きつつも、地域との関係を深めつつ、自由度を持って創業、就業に精力的に取り組んでいく体制を整えています。
私は2010年に当市頴娃町に移住、観光施設の運営に携わりながら、空き家再生に関わってきました。行政からの支援を得ながらも空き家再生の経験を蓄積することで、頴娃に移住者を迎え、仕事と暮らしの創出に取り組んできた他、昨今ではコミュニティ大工と称して、空き家再生を仕事とするまでになりました。空き家再生を本気でなりわいとし、コミュニティ大工を一緒に目指す仲間を迎えられたらと願っています。
頴娃おこそ会の空き家再生活動
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00884/(外部サイトへリンク)
コミュニティ大工としての活動
https://qualities.jp/article/kato-ei(外部サイトへリンク)
空き家再生をとおしたまちづくりに関わっていただける方を募集しています。空き家再生に実績のあるNPO法人頴娃おこそ会に所属しながら、空き家再生の基本から任期後のなりわいづくりに至るまで、段階的に経験を積んでいただけます。
不慣れな土地での生活は不安なことも多いかと思いますが、市が最大限サポートいたします。ご不明な点等ございましたらいつでもお問い合わせください。
任期後のなりわいづくりのイメージは下記の通りです。
今回の募集で求める人材のイメージは下記の通りです。
空き家再生という地域課題を地域資源に転換することで、地域に活気をもたらしつつ、自身のなりわいづくりにも取り組めるやりがいのある仕事です。これをチャンスと思った方は、ぜひ応募下さい。
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/ijyu/teju/iju/senpai/kyoryokutai/katudo.html
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/jyouhou/home/index.html
募集要項 |
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雇用関係の有無 |
あり |
業務概要 |
空き家再生のプロデュース 空き家再生の実務に携わり、空き家再生を実現しながら、地域に賃貸住宅が不足するという課題に対応し、自身のなりわいづくりに取り組む。 NPO法人頴娃おこそ会のスタッフとして従事し、空き家再生実務の習得を図りつつ、段階的に任期終了後のなりわいづくりを目指す。 1年目:市と連携した空き家バンクの運用に携わり、空き家問題の現状と課題に触れるとともに、あわせてNPO法人頴娃おこそ会が取り組む空き家再生活動にも携わり、経験を積む。 2年目:1年目の経験を踏まえ、空き家再生の実務に関わりつつ、段階的に自立に向けた活動に軸足を移す。 3年目:空き家再生に関わるなりわいづくりに取り組む。 |
募集対象 |
⑴現在、三大都市圏をはじめとする都市地域に在住し、採用後、南九州市に生活の拠点を移し、住民票を異動できる方 ⑵普通自動車運転免許を取得しており、自動車もしくはバイクを有している方(購入予定可) ⑶Word、Excel、インターネット(SNSによる情報発信)など、パソコンの基本的な操作ができる方 ⑷地域になじみ、地域住民とともに地域活動に取組める方 |
募集人数 |
1名 |
勤務地 |
南九州市 勤務先:NPO法人頴娃おこそ会(南九州市頴娃町) ※南九州市から、NPO法人へ派遣する勤務形態となります。 |
雇用形態・期間 |
⑴ 南九州市の会計年度任用職員として市が任用します。 ⑵ 任用期間は、任用の日から令和5年3月31日までとします。(但し、活 動状況を勘案して任用の日から最長3年間を限度に再任する場合がありま す。) |
給与・賃金等 |
月額196,200円 ※期末手当(年2回:6月、12月) |
勤務時間 |
⑴ 月18日間 ⑵ 勤務時間:原則として9:00~17:00(7時間) ⑶ 時間外の勤務は振替対応とします。 |
待遇・福利厚生 |
社会保険(雇用保険、健康保険、厚生年金)・労働保険 ⑴ 活動期間中の住居については市が用意するか、予算の範囲内で家賃の一 部を市が負担します。 ⑵ 光熱水費等については、隊員負担とします。 ⑶ 勤務する場所により、活動する費用の一部(通信費、燃料費等)を市が 負担します。 ⑷ 有給休暇有 |
申込受付期間 |
令和5年1月~随時受付 |
審査方法 |
⑴個別相談・問い合わせ 南九州市役所企画課(担当・菊永)まで、お気軽にお問い合せ下さい。 *地域での暮らしや仕事内容などの詳細は、派遣先となるNPO法人頴娃おこそ会へ繋ぎますので、そちらへの問い合わも可能です。 ⑵第1次選考 応募書類受付後、書類及びリモート面談の上選考結果を通知します。 【必要書類】 履歴書及び職務経歴書、加えて「なぜ本事業に応募したのか」「着任した地でどのようなことに取り組みたいのか」などを論文形式で提出してください。(400字詰め原稿用紙1枚程度) ⑶第2次選考 第1次選考合格者を対象に、現地にて空き家再生現場巡り・作業体験、面談などを行います。1泊2日程度を予定していますが、日程や詳細については、別途連絡・相談させて頂きます。なお選考の際の交通費等は応募者の負担とします。 ⑷最終結果 最終結果は、電話もしくは文書で対象者に通知いたします。 |
参考URL |
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備考 |
特になし |
お問い合わせ先 |
南九州市企画課企画係 〒897-0215 鹿児島県南九州市知覧町郡6204番地 電話 0993-83-2511 FAX:0993-83-4469 |
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