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更新日:2023年9月19日
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南九州市青少年国内派遣事業実行委員会(社会教育課内)
本事業に1度も参加したことがない南九州市内在住の中学・高校生(受入れ・派遣のどちらも可能な家庭)
(7月に各家庭1人ずつ受け入れていただきます。)
(12月に青森県平川市に派遣します。)
南九州市受入期間 令和5年7月22日(土曜日)~25日(火曜日)
《ホームステイ受入は,令和5年7月22日(土曜日)~23日(日曜日)です》
平川市派遣期間 令和5年12月23日(土曜日)~26日(火曜日)
定員7人※申込み多数の場合は面接等により選考を行います。
50,000円 ※諸般の事情により変更する場合があります。
申込書を実行委員会事務局(南九州市教育委員会社会教育課内)へ提出するか,電子申請にてお申込みください。
令和5年5月12日(金曜日)
素晴らしい出会い
倉村麻希さん(平成29年度参加,参加当時高校1年生)
「急な話…」私は思わず絶句してしまいました。青森の子が我が家にホームステイするらしい。しかも冬には私が青森にホームステイ…私が立ち尽くす横で弟たちが無邪気に喜んでいる。母も「受け入れようと思う。いい体験になると思うよ。」と他人事のよう…。私の気持ちは置き去りにされたまま,倉村家では,片付けや計画がどんどん進んでいった。
「青森から山田といいます。」明るい第1声だった。とても話しやすく,明るくて,積極的で優しくて,お姉さんという印象を持った。その電話のお陰で,心が温かくなり,不安から,喜び嬉しさへと変わった瞬間だった。鹿児島の受入れでは,ひろこと一緒に初体験を味わい,たくさん会話もできて,とても楽しい時間を過ごすことができた。最後の我が家で過ごした夜に約束したこと,それは,次は青森で会おう。青森に行くことを拒んでいる私はもういなかった。
今度は私たち鹿児島の派遣生が青森に行く準備に入った。出し物の練習をしたり,寒さに備えた着替えの準備。もちろん電話も。「まき,こっちで必要な物は何でも貸してあげるから大丈夫だよ。行くところも決めてあるからね。」と変わらない優しいひろこ。夏の時のように呼び捨てしてくれてとてもうれしかった。
いよいよ出発。スーツケースを持つ手が,喜びの気持ちも手伝って軽かった。青森空港に着くと,青森の方々が温かく迎え入れて下さったので,疲れが吹き飛んだ。空港を出ると,想像を超えた雪景色が広がっており,光る雪がとてもきれいで感動した。
ひろこの家に着くと不思議とすぐ落ち着き,ひろこの両親にも親近感が湧いた。ファミリーデイでは,早朝に温泉に行き,大きくて立派なねぷたを見に行き,初体験となったアイススケート,夜にはイルミネーションを見に行った。雪と一緒に見るイルミネーションは鹿児島とは一味違い,輝きが一段ときれいだった。その日,ひろこの両親がクリスマスケーキとクリスマスプレゼントを用意してくれていた。普段はひろこの家はケーキとか食べないようで,「何十年ぶりにケーキ食べたかな。」と言っていた。私のために準備してくれたこと,今思うと,あれもこれも私のためだったと思う。ありがたくて,涙が出そうになる。こんな素晴らしい山田家にホームステイできたことは,最高のクリスマスプレゼントになった。
青森の最後の日はスキー体験だった。前夜,吹雪で中止になるのではないかと心配していたが,無事に滑ることができて嬉しかった。外は強い吹雪でびっくりしたが,こんなことは初めてだったので,吹雪に触れることも楽しくて仕方なかった。
また,最後の夜のアップルランドも最高の思い出になった。練習した甲斐もあり,発表も踊りも大成功して盛り上がり,南九州市と平川市が1つになったような気がした。青森の生徒さんはもちろん,南九州市の同派遣生とも今までにないくらい仲良くできて,幸せな時間を過ごすことができた。
お別れ会では,もうあの家に行くことはないのか,もうひろことも会えないのかと,夏とは違う本当のお別れになる気がして,胸が張り裂けそうなくらい悲しかった。この半年が夢だったのではないかと思うくらい,お別れ式はあっけなく終わってしまった。
この体験を通して私が学んだことは,勇気を出せば,そこには素晴しい体験と素晴しい出会いがあるということだ。初めての体験をするということは,怖くて孤独で,考えただけでも二の足を踏んでしまう。しかし,今回の体験で北国の生活を知り,我が南九州市の素晴しさも再確認し,ひろこという人に出会い,気配りがさっとできる,輪の中にさっと入れてあげることができる人が同世代にもいることを知った。挑戦は孤独ではない,自分で切り開けばとんな場所にも親切な人がいる,仲間ができる,その中で得られた喜び,達成感は格別だろう。わたしは,ひろこに何ができたのだろうと反省しているが,これからは,新しく挑戦する扉の向こうには,素晴しい世界,出会いもあると信じ,恐れず踏み出していきたいと思う。
関係者の方々,素晴しい体験を,素晴しい方々との出会い,素晴しい思い出を与えてくださり,本当にありがとうございました。
お知らせ
状況により,交流事業が中止又は内容を変更する場合があります。予め御了承ください。
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