映画「ホタル」のロケ地を訪ねて

更新日:2023年12月01日

公開日:2023年09月22日

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主な観光名所や施設が記載されたおすすめ観光コースの地図

富屋食堂

窓に木の格子がついた窓枠がついている、木造2階建ての瓦屋根の建物で、入り口の上には「富屋食堂」と書かれた木の看板と、白い暖簾がかかっている富屋食堂の外観写真

映画の中では,富屋食堂に帰ってきたホタルのシーンや,金山少尉がアリランを歌うシーンが感動的でした。旧富屋食堂は,若い特攻隊員たちに母親のように親しまれていた故・鳥濱トメさんが経営していました。平成13年10月に外観は当時のままに,鳥濱トメと特攻隊員そしてホタル資料館として復元されました。すぐ隣には,戦後経営していた旅館があります。

当時のままに復元し,平成13年10月9日から一般公開中。
駐車場は,すぐ近くの役場の西に有料駐車場。バス5台。乗用車30台

山砲座跡

緑の田畑や森が広がる平野の先に、海を挟んで霞がかかった開聞岳が見える風景写真

映画の中では,山岡(高倉健)が戦争に対する思いを新聞記者に語るシーンとして登場しました。本土との最後の別れと翼を振って後にした開聞岳や知覧の町,飛行場跡が一望できます。

知覧飛行場は,訓練のための飛行場だったので,対空火器は,配備されていませんでした。戦場が沖縄に移り,連合軍の爆撃機が姿を現すようになり,正式の高射砲が間に合わず,急遽,山砲が代用として配備されました。山砲は,車輪・砲身に分解され,人が肩にかついで山頂まで運びました。

戦闘指揮所跡

緑の畑の手前に設置された石の台座にたてられた、四角く光沢のある濃いグレーの石に「旧陸軍特攻基地戦闘指揮所跡」と白い文字で刻まれ、続けて当時の様子が書かれた石碑の写真

映画の中では,山岡(高倉健)が,藤枝(井川比佐志)の孫娘(水橋貴己)に,菜の花畑をバックに生き残った特攻隊員の思いと当時を語るシーンの場所です。菜の花畑と当時と変わらない遠くの山並みが印象的でした。

特攻作戦に飛び立つ飛行機に向かって、女学校の生徒たちが、手に持った桜の枝を振っている白黒写真

戦闘指揮所は,離着陸した飛行機に進路の指示を与える,管制塔の役目をしていました。特攻作戦で知覧を飛び立つ隊員の壮行式が,この指揮所付近で行われました。知覧高等女学校の生徒たちが桜の枝を持ち,隊員たちを見送ったのもこの辺りです。

道沿いのため駐車は片側駐車可能。
平和会館前交差点を枕崎方向へ約1キロメートル,知覧消防署前交差点を右折約1キロメートル

特攻観音参道前

舗装された道路脇の歩道の端にある石垣の合間に、等間隔にたくさんの石灯ろうが並んで立っており、その後ろには低木などが植わった庭園が広がっている特攻観音参道前の写真

映画の中では,青森に帰る藤枝(井川比佐志)の孫娘(水橋貴己)を,山岡(高倉健)と知子(田中裕子)が,特攻観音参道の灯ろうと桜並木をバックに,見送るシーンの場所です。

旧飛行場の北側にあたり,当時は以前あった道路は封鎖され,高い土手で仕切られていました。現在は,鹿児島方向からの特攻観音堂・特攻平和会館の旧飛行場台地への入口となっています。知覧の街から平和祈念道として,道路の両側には全国の有志から送られた灯ろうが建てられています。この灯ろうは,沖縄戦の陸軍特攻で戦死された人の数だけ建立しようと,全国に寄進を呼びかけています。

知覧特攻平和会館

玉砂利が敷かれた広い敷地から続く短い階段の上に、茶色のそり屋根の建物が建っている知覧特攻平和会館の外観写真

映画の中では,山岡と同じ特攻隊員であった藤枝(井川比佐志)と孫娘の真実(水橋貴己)が,青森から訪ねて館内を見て廻るシーンが印象的でした。

すぐ隣にある特攻観音堂は,山本富子(奈良岡朋子)と藤枝(井川比佐志)の孫娘(水橋貴己)の対面シーンの場所です。この観音堂は,沖縄戦で特攻戦死された1036人の御霊を鎮めるために建立され戦死した隊員の名前が,観音様の体内に納めてあります。

旧飛行場の北東の隅に,建てられた特攻平和観音堂と特攻平和会館。太平洋戦争末期において,知覧を中心に各基地から飛び立っていった,1036人の特攻隊員の遺書・遺品や当時の戦闘機等が展示されています。戦争とは?平和とは?訪れる人の心に強く訴えかけてきます。

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