自主防災組織結成にあたって

更新日:2023年12月01日

公開日:2023年09月22日

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自主防災組織の結成及び整備にあたっては,住民と市,消防機関等が十分協議したうえで,組織として実施すべき活動を具体化した防災計画を策定し,これに基づき迅速かつ効果的に防災活動を行えるよう,組織での役割分担を明確化しておくことが必要です。

規約

自主防災組織があわてず効果的な防災活動を円滑に行うためには,組織の位置付けや体系,役割分担など明確にした運営ルールを策定しておく必要があります。

  1. 自主防災組織を設置する根拠は,組織に参加する住民相互の合意にあり,相互の合意を明確化して規約を定めておく。
  2. 自主防災組織を設ける場合は,規約により必要事項を明確にする。
  3. 規約は,組織の目的,事業内容等を明らかにするとともに,役員(会長,副会長,班長等)の選任及び任務,会議の開催,防災計画の策定等に付いて定める。

防災計画

災害発生時,自主防災組織があわてず効果的な防災活動を行うためには,あらかじめ計画を立てておくことが必要です。

策定にあたっては,日頃はどのような対策を進め,災害時にはどのような活動をするのかを具体的に盛り込むべきであり,河川が氾濫しやすい,お年寄りが多いなど,地域の実情を踏まえた上で,細かな防災計画を立てることも必要です。

防災計画に盛り込む内容(例)

  • 自主防災組織の編成と任務分担に関すること…各班の果たす役割
  • 防災知識の普及・啓発に関すること…事項,方法,実施時期等
  • 災害危険の把握に関すること…事項,方法等
  • 防災訓練に関すること…種別,実施計画と時期,回数
  • 情報の収集・伝達に関すること…方法等
  • 避難に関すること…避難経路,避難場所,避難所の管理・運営等
  • 出火防止,初期消火に関すること…対策等
  • 救出・救護に関すること…活動,関係機関への連絡等
  • 給食・給水に関すること…食料や飲料水の確保,配給,炊き出し等
  • 災害弱者対策に関すること…平常時,災害時の取組
  • 他組織との連携…近隣の自主防災組織,防災機関等
  • 防災資機材等の備蓄及び管理に関すること…調達計画,保管場所,管理方法等

編成表

自主防災組織には,基本的に取りまとめの会長,副会長と次の役割別の活動班で主に構成します。

  • (ア)情報伝達班(情報収集・伝達,広報活動等)
  • (イ)警戒消火班(出火防止,消火活動等)
  • (ウ)救出・救護班(負傷者等の救出・救護活動等)
  • (エ)避難誘導班(住民の避難誘導活動等)
  • (オ)給食・給水班(水・食料等の確保・配分,炊き出し等)

活動班ごとに班長を決めておき,活動班員は特定の地域に偏らないよう組織の編成にあたっては,次の点に留意すること。

  1. 地域内でバランスよく対応できる編成
    人口や世帯数,災害の発生時間帯(昼間・夜間)によって班の人員に偏りなく配置する。地域の実情に応じ,例えば水害の危険がある地区では「水防班」,がけ崩れ等の土砂災害危険地区では「巡視班」等を設ける。訓練の度に活動量や分担を見直して,適切な組織体制を整えていきましょう。
  2. 班の活動に実効性をもたせる経験者の登用
    地域内の専門家や経験者(例えば,消防経験者は消火班,情報通信機器に詳しい者,アマチュア無線資格者は情報伝達班,医師,看護師は救護班等)を配置するなど班員の活動に実効性を持たせる。
  3. 災害時要援護者に対する取組み
    福祉活動に従事する方や団体との連携,専任の班の編成を検討する。

さらに,地域住民に対して組織の編成を周知し,各班の具体的な活動内容を理解してもらうことが,災害時のスムースな協力体制の構築につながると思います。

また,自主防災組織の育成強化,地域の防災力向上のためには,防災の専門機関である消防署や消防団と緊密な連携,協力のもとに取り組んでいくことも必要です。

この記事に関するお問い合わせ先

【防災安全課 交通防災係】
電話番号:0993-83-2511
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