飯倉神社の御田植祭り

毎年7月の第一日曜日に五穀豊穣を祈念して、飯倉神社の御田植祭りが行われます。元々は7月10日で、鹿児島県内の他の神社の御田植祭りと比較してもかなり遅い時期に行われていました。
祭りは神社拝殿で神事が行われ、その後市の無形民俗文化財に指定されている宮の棒踊りが奉納されます。棒踊りの奉納が終わると、天文3年(1534年)に作成したと伝わる面をつけた猿田彦を先頭に、御神田に移動して御神木の前で神事を行い、稲を植え、棒踊りを奉納し、五穀豊穣を祈願します。
再び猿田彦を先頭に神社へ戻ると、拝殿で「田の神舞」が舞われて御田植祭りは終了します。この田の神舞は鍬を担いだ珍しいもので、太鼓の音に合わせて稲作りの所作を表現しています。
現在,猿田彦面と田の神舞の面はミュージアム知覧に寄託されています。令和3年に複製品を作成し、令和5年の御田植祭りでは新しい面が使用されます。




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更新日:2023年12月01日
公開日:2023年09月25日