飯倉神社

南九州市川辺町宮の飯倉神社は、奈良時代の和銅年間に飯倉山に創建され、鎌倉時代に現在地に遷座したと伝えられています。境内には鹿児島県指定天然記念物の「川辺の大クス」があり、毎年7月第1日曜日の御田植祭りでは御神田での祭礼や早乙女らによる田植え、「田の神舞」や「宮棒踊り」が奉納されます。
近年の調査で、飯倉神社に江戸時代に編纂された「川辺名勝誌」に記述のある貴重な資料が数多く残されていることがわかり、現在はミュージアム知覧に寄託され、展示・保管されています。寄託された宝物の中には、馬上杯をはじめ中国で作られたと考えられる陶磁器や、歴代島津家当主とゆかりのある品々がありました。
飯倉神社宝物

(写真上:青磁「福寿の花瓶(水差し)」、写真左右:青白磁「馬上杯」、写真下:高麗系青磁「片口」)
神舞面

垂落の鎌(伝島津忠良奉納)

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更新日:2023年12月01日
公開日:2023年09月26日