鳴野原
鳴野原周辺写真
鳴野原について
清水と神殿の境に位置する台地で,江戸時代の記録には「薙野原(なきのはる)」とも書かれています。
応永24年(1417年)の平山城・松尾上の合戦で,伊集院頼久と和泉直久・忠次兄弟らが激戦を繰り広げた場所です。
現在は,南薩縦貫道の神殿インターがあり,周辺には茶やサツマイモの畑が広がっています。
地名の由来(伝説)
昔,清水の夫婦池に大蛇が出るという噂があり,河辺氏の兄弟が退治にいきました。
池に着き,水面に角が出ていたので,弓やと槍で退治したところ,その正体は大蛇ではなく鹿でした。
二人がそれぞれ大きな鹿をかついで帰る途中,鳴野原のあたりで兄の鳥帽子が風で飛ばされたので,弟が弓でそれを拾い上げたところ,兄が「無礼である」と怒って口論となり,二人は差し違えて死んでしまいました。
皆が,二人の死を悲しみ鳴いたので,「鳴野原」と言われるようになったと言われています。
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更新日:2025年02月12日
公開日:2025年02月12日