不快害虫「ヤンバルトサカヤスデ」のまん延防止について

ヤンバルトサカヤスデは，台湾で発見された外来生物です。
落葉や朽ちた樹などを餌とし，日光の当たらない多湿の場所を好みます。

農作物や植物，人間に害を及ぼすことはありません。

しかし，繁殖力が強く，一か所にまとまって同時期に集団で移動することから，強い不快感を与える「不快害虫」とされています。

鹿児島県では，平成3年度に徳之島町で異常発生が確認され，平成11年度には南九州市（旧頴娃町・旧知覧町）で初めて発生が確認されました。
以降，南九州市内の様々な地域で生息が確認されている状況です。

住宅の周辺を取り囲むようにヤスデ駆除薬剤を散布することで，住宅への侵入を防ぐことができます。

南九州市にお住まいの方を対象に，3割の自己負担でヤスデ駆除薬剤を購入することができますので，お困りの方はご利用下さい。

詳細は，以下の「「ヤンバルトサカヤスデ」にお困りの方へ【駆除薬剤の補助】」をご覧ください。

ヤンバルトサカヤスデは，餌となる落葉のあるところや，日当たりの悪い湿気のある場所を好みます。
そのような場所を作らないよう，地域で一体となって環境整備を行いましょう。

• 土手の草払いや下草刈りを徹底し，日当たりを良くして，暗く湿った場所を作らないようにしましょう
• 側溝について，ヤスデが入り込まないよう清掃を徹底し，雨水に流れて移動することを防ぎましょう
• 家の周辺に落葉がある状態で駆除薬剤を散布しても，ヤスデは落葉の下をくぐり抜けて住宅へ侵入しますので，落葉は定期的に除去しましょう

• 卵→幼体→亜成体→成体と発育し，寿命は約1年余と言われています。
• 集団移動時期は，成体が活動を始める8～12月頃に起こります。
• 湿度の高い雨上がりの夜に，よく集団移動を行います。

詳細は，以下の「ヤンバルトサカヤスデの一生」をご覧ください。

以下，ヤンバルトサカヤスデの写真が写りますので，閲覧にご留意ください。

餌である落葉が大量に堆積している山林や山手側から，住宅地へヤンバルトサカヤスデが集団移動して，ブロック塀や壁をよじのぼって住宅家屋へ侵入することがあります。

山林内の発生源駆除は，範囲が広く特定が困難なため，「住居へ侵入させない」対策を行いましょう。