平和を感じて学ぶ半日コース
第二次世界大戦末期、知覧には陸軍特別攻撃隊の出撃基地が置かれていました。その基地跡に建つ知覧特攻平和会館では、特攻隊員の遺書や手紙、遺品等を展示しています。
また、その周辺には、今でも弾薬庫や掩体壕(えんたいごう)等の戦争遺跡が点在しています。戦争の歴史を巡り、平和について考えてみませんか?
知覧特攻平和会館
知覧特攻平和会館
特攻隊員の遺書や手紙、遺品を展示している施設です。より詳しく学ぶには、定時に開催されている語り部の講話やDVD映像上映の聴講、音声ガイドの利用をおすすめします。
所要時間のめやす:1時間30分
歩いて巡る戦跡コース
知覧特攻平和会館から徒歩で周遊できる約1.5kmの戦跡コースです。詳細は、知覧戦跡マップを御参照ください。
主な見どころ:三角兵舎(復元)→油脂庫→弾薬庫→給水塔
所要時間のめやす:30分
三角兵舎
三角兵舎(復元)
空襲を避けるため、飛行場から少し離れた林の中に造られた半地下式木造の兵舎です。特攻隊員は、ここで出撃までの最期の数日間を過ごしました。知覧特攻平和会館隣に復元されたものがあり、当時をしのぶことができます。
油脂庫・弾薬庫
油脂庫は、練習機の潤滑油やグリース等を保管していた倉庫です。壁面には、米軍の空襲を受けた傷跡が残っています。
弾薬庫は、射撃訓練用の機銃弾の保管庫でした。知覧では、飛行演習のほか、射撃訓練も行われていました。
油脂庫
弾薬庫
給水塔
給水塔
知覧飛行場は台地にあるため水の確保が難しく、川から取水しポンプアップしてタンクに保管していました。戦時中は真っすぐ立っていましたが、現在はピサの斜塔のように少し傾いています。
シェアサイクル茶巡(チャーリー)を使った戦跡コース
知覧特攻平和会館近くの知覧平和公園サイクルポートでシェアサイクルを借りて周遊する約10kmの戦跡コースです。詳細は、茶巡ガイドマップを御参照ください。
主な見どころ:山砲座跡(猿山)→掩体壕(えんたいごう)→三角兵舎跡→戦闘指揮所跡
所要時間のめやす:1時間30分
山砲座跡(猿山)
猿山からの眺め
猿山の山頂からは知覧飛行場跡を一望でき、開聞岳を眺めることができます。戦時中はこの基地から多くの特攻機が飛び立ち、米軍からの度重なる空襲を受けました。
掩体壕(えんたいごう)
掩体壕
掩体壕とは、コの字型に土塁を築いたもので、近くに爆弾が落ちた場合でもその破片や爆風から飛行機を守るためのシェルターです。飛行場は空襲の標的にされていたため、機体は掩体壕に格納され、雑木の枝で偽装されていました。
戦闘指揮所跡
戦闘指揮所跡
戦闘指揮所とは、現在の空港で言うと管制塔のような役割を担っていた場所です。木造の建物があり、参謀等の司令部要員が詰めていました。
この記事に関するお問い合わせ先
【商工観光課 観光交流係】
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更新日:2023年12月01日
公開日:2023年11月24日