令和7年4月号

更新日:2025年04月24日

公開日:2025年04月24日

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こんにちは市長の塗木です。

今年は,昭和20年8月に玉音放送で終戦の詔書が国民に伝えられ,また同じ年の9月にはアメリカの戦艦ミズーリの上で降伏文書に調印され,戦争が終わってからちょうど80年という節目の年になります。

私は,去る4月11日,アメリカ・ハワイ州にある戦艦ミズーリ記念館で「神風特攻攻撃および水葬80周年記念式典」が行われたことから,参列してまいりました。

この戦艦ミズーリには,昭和20年4月,県内の基地から飛び立った特攻機が突入し,甲板に投げ出された搭乗員の遺体を,当時のウィリアム・キャラハン艦長が「敵機のパイロットが命を懸けて任務を果たした」として敬意を表し,水葬の儀式で葬ったと伝えられています。

今回の式典は,その水葬から,ちょうど80年を迎えることを機に行われたものです。

戦艦ミズーリ記念館は,退役した戦艦を平成11年1月に一般公開したもので,「降伏文書調印式場」や,特攻機が激突してできたへこみ「カミカゼ・アタック・サイト」などが今も残されており,戦艦のたどった歴史を通して,平和の大切さを世界に発信し続けています。

令和2年8月には,戦艦ミズーリ記念館と知覧特攻平和会館が姉妹館提携協定を締結し,第2次世界大戦中の特攻作戦や,それにまつわる出来事などを伝える展示を行いながら,恒久平和への願いを共有しています。

そういった背景もあり,今回の記念式典に参加させていただきました。
式典には,キャラハン艦長と当時水葬に関わった乗組員のご子孫も参列されていて,私自身も,特攻作戦などで命を落とされた方々へ追悼の気持ちを捧げるとともに,あらためて世界の平和を心から願う思いを新たにしました。

5月3日には,知覧特攻基地戦没者慰霊祭が知覧特攻平和観音堂で行われる予定です。
あらためて,知覧の地からも,平和への願いを強く発信していきたいと思っています。

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