【県指定天然記念物】トキワカワゴケソウ・【市指定天然記念物】キイレツチトリモチ自生地

更新日:2023年12月01日

公開日:2023年10月11日

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トキワカワゴケソウ

きれいな水辺の岩場に群生しているトキワカワゴケソウの写真
トキワカワゴケソウの位置を赤枠で示した略地図

トキワカワゴケソウは,馬渡川の中流に架かる平瀬橋付近から上流にかけて自生しているカワゴケソウ科の植物で,きれいな水で急流に生育する多年草の植物です。

カワゴケソウ科の植物は,日本では2属6種が鹿児島県と宮崎県の一部で発見されています。

トキワカワゴケソウは,世界中でも馬渡川にしか生育しておらず,非常にめずらしい植物です。根は苔状に長く這い羽根状に分かれ,水中の岩につき,10月から12月にかけて白い花を水中で咲かせます。(花茎は直性,葉はヘラ状線形。)

キイレツチトリモチ自生地

浜辺から撮影された、木々を蓄えた岩礁とその奥に見える桜島の写真
地面から数センチ伸びた茎の先端から黄色っぽい花茎が伸びているキイレツチトリモチの写真

キイレツチトリモチは,ツチトリモチ科に属する寄生植物で,喜入町ではじめて発見されたのでこの名前がつきました。

トベラ・シャリンバイ・ネズミモチなどの根に寄生する葉緑素のない植物で,10月から12月にかけて白い花を咲かせます。

南九州には,各所に自生し,鹿児島市吉野町磯の群生地が国の天然記念物として指定されています。

別府石垣の愛宕どん小島(ライオン島)に自生しています。その他にも,別府次下の港付近でも確認されています。

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