狭山茶
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「色は静岡,香りは宇治よ,味は狭山でとどめさす」と『狭山茶摘み歌』に歌われるほど,味に定評がある狭山茶。
入間市を中心に狭山市や,所沢市で栽培されています。
歴史
狭山茶のはじまりは鎌倉時代とされています。
江戸時代になると,蒸し煎茶の製法を関東でいち早く導入し,江戸をはじめ広い地域で親しまれるようになりました。
特徴
茶園が広がる武蔵野の丘陵地は,冬になると霜が降りる日もある冷涼な気候ですが,冬の間に栄養をたくわえるので肉厚の葉が育ち,さらに寒暖差によってお茶にうま味が凝縮されます。
お茶の消費量が多い東京に近い産地ということもあり,特に関東で人気の高い狭山茶。
自園自製自販といって,お茶の栽培から販売までをすべて自分で行う農家が多いのも特徴です。
製法
狭山茶の味わいを決めるのが,「狭山火入れ」と呼ばれる,肉厚な葉だから可能な強火の乾燥処理です。
江戸時代から続くこの仕上げ方法によって,香ばしく濃厚な味わいが引き出され,葉の量が少なくてもおいしく出るお茶に仕上がります。
生産のほとんどは煎茶で,一番茶の収穫は5月中旬からです。
更新日:2024年12月02日
公開日:2024年11月22日