宇治茶
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宇治市を含む京都全域と近隣の滋賀と奈良,そして三重で栽培され,摘み取られた茶葉を京都府内の業者が京都府内で加工し,仕上げたものを宇治茶と言います。
歴史
宇治茶の栽培が始まったのは鎌倉時代ですが,室町時代に3代将軍足利義満が宇治に茶園を開いたことから,銘茶として知られるようになったと言われています。
現在,日本各地に伝わる製茶の技術も,宇治茶の製法にならったものが多くあります。
特徴
現在の宇治茶は,てん茶と玉露の生産が中心となっていますが,市外の山間部では煎茶も作られています。
なかでも有名なのは,てん茶を原料とする抹茶で,生産量の多さより品質の良さを重視しているため,高級なてん茶や玉露用には手摘みの一番茶が使われます。
製法
1783年に,宇治の茶農家・永谷宗円が,火力で火を乾燥させながら手で揉んで仕上げるという手揉み製法を開発しました。
これが,現在の煎茶づくりの礎となりました。
茶園をよしずやわらで覆って遮光する被覆栽培でつくられた玉露も,そのおよそ100年後に,宇治で開発されたたものです。
更新日:2025年01月30日
公開日:2025年01月30日