かごしま茶
鹿児島県で生産されているお茶のを総称を「かごしま茶」と呼びます。
歴史
鹿児島県で茶の栽培がはじまったのは800年前です。
金峰町阿多・白川に平家の落人が伝えたという説や,足利時代に吉松町の般若寺に宇治から茶種子を取り寄せ播いたのがはじまりという説,野田町の感応禅寺説など諸説あります。
その後,本格的に生産が始まったのは明治時代のことです。
海外に輸出するために,新しい茶園が次々と開墾されるようになりました。
また,今日の茶産地づくりを目指した茶業振興施策は昭和40年頃から始まりました。
静岡県や京都府など他の著名な茶産地と比較すると歴史が浅いです。
特徴
大規模な茶園が広がる風景は鹿児島県ならではで,そのさまは圧巻です。
現在は,生産量・栽培面積ともに全国第2位を誇っています。
かごしま茶の生産地は,北から南まで広範囲に広がっており,そのほとんどが,日照時間の長い平坦地で機械化等による摘採をおこなっています。
南国の温暖な気候を利用し,3月下旬から4月上旬に新茶の時期がスタートします。
早生から晩生の品種まで多くの多くの品種が栽培されているので,収穫期間が長いのが特徴です。
また,一番茶や二番茶だけでなく,三番茶,四番茶,秋冬番茶まで収穫するところもあります。
製法
鹿児島県では,普通煎茶,深蒸し煎茶,蒸し製玉緑茶が主として作られています。
鹿児島の豊富な日照量によるカテキン類(渋味成分)の増加に加え,摘採前に黒色の資材で被覆をすることで,茶の甘味成分のアミノ酸の増加を促し,甘みと渋みの調和のとれた,濃厚でコクのある風味のお茶が作られます。
更新日:2025年02月13日
公開日:2025年02月13日