サツマイモ基腐病等への対策について

更新日:2025年08月12日

公開日:2025年04月04日

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令和8年産に向けて今やろう!育苗床の片付けと早期耕耘

今するべきこと

排水対策

  1. 排水路との接続
  2. 排水路・側溝の土砂の除去 

※これまでの降雨により排水路に土砂が堆積している場合がありますので,その際は,土砂を除去し,正常に排水が行えるよう管理しましょう。

苗床の片付け

  1. 残さの撤去・持ち出し
  2. 地温が高い夏場に複数回耕耘
  3. バスアミド微粒剤等を使用した土壌消毒

※ピクリン剤やバスアミド微粒剤等は施用後,必ずビニール等で被覆を行ってください。

早期耕耘(収穫が終わったら)

  1. 残さ(腐敗や出荷ができないイモ等)をなるべくほ場外へ持ち出し
  2. 地温が高い時期に複数回耕耘

サツマイモ残さ処理場を開設しています!

本市では,さつまいもの残さ処理場を設置しています。

次年産での病気の発生と拡大を抑えるためには,苗床・収穫後の残渣の適切な処理も重要な要因です。

さつまいも残さの処理にお困りの方は,ぜひご利用ください。

詳細は,以下の「サツマイモ残さ処理場の開設について」からご確認ください。 

3つの対策を総合的に実施しましょう!

平成30年に確認されたサツマイモ基腐病は,本市の基幹作物であるさつまいもの生産に甚大な影響を及ぼしています。

サツマイモ基腐病の発生の軽減及びまん延防止の対策として,「持ち込まない対策」,「増やさない対策」,「残さない対策」の3つの対策を総合的に実施しましょう。

持ち込まない対策

  1. 種いも専用ほ場の設置
  2. 定期的な種苗の更新
  3. 履歴の確かな種苗の確保
  4. 種いもの選別・消毒
  5. 苗床と土壌消毒
  6. 苗床での異常株の抜き取り・薬剤散布
  7. 定植前の適切な消毒
  8. 苗床の残渣処理
  9. 長靴・農機具のこまめな洗浄

増やさない対策

  1. 計画的な輪作
  2. 品目変更・休耕・交換耕作
  3. 病気に強い品種の活用
  4. 早植え・早掘り(作型の変更)
  5. 排水対策
  6. 定期巡回による初期発生株の抜き取り
  7. 薬剤散布
  8. 株基部の発病を目安とした収穫の前倒し

残さない対策

  1. 収穫後残渣の持ち出し
  2. 収穫後すぐの耕耘などによる残渣分解促進
  3. 天地返し
  4. 本圃の適切な土壌消毒

サツマイモ基腐病以外の腐敗病対策について

現在,南九州市内にてサツマイモ茎根腐細菌病の発生が散見されます。

今後も台風や気温上昇により発生しやすい条件となりますので,ほ場をよく見回り,サツマイモ基腐病対策と併せて以下の対策を実施してください。

サツマイモ茎根腐細菌病の特徴と対策

サツマイモ基腐病,サツマイモ茎根腐細菌病対策チラシ1
サツマイモ基腐病,サツマイモ茎根腐細菌病対策チラシ2

特徴

  • 罹患した株は,株全体が萎れ,茎は黒くドロッと腐敗する
  • 作付時期が遅い,水はけが悪いほ場で発生しやすい

対策

  • 異常株の早期発見,抜き取り
    注意:抜き取った異常株は必ずほ場外に持ち出して処理すること
  • 排水対策
  • 早期収穫(抜き取りが困難な場合)
  • 苗床及び本ぽの土壌消毒(還元消毒)

詳しい情報について

以下の「鹿児島県ホームページ(サツマイモ基腐病対策に関する情報)」をご確認ください。

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