サツマイモ基腐病等への対策について

今するべきこと(植付時期~生育初期)
- 排水対策
額縁明きょの施工,排水路との接続,枕畝を設置しない又は部分除去 - 苗の消毒
採苗で使用するハサミのこまめな消毒,苗全体を薬液に30分間浸す,薬液は使用日ごとに毎回調製 - 異常株の早期発見,抜き取り
注意:抜き取った異常株は必ずほ場外に持ち出して処分すること - 定期的な予防防除
3つの対策を総合的に実施しましょう!
平成30年に確認されたサツマイモ基腐病は,本市の基幹作物であるさつまいもの生産に甚大な影響を及ぼしています。
サツマイモ基腐病の発生の軽減及びまん延防止の対策として,「持ち込まない対策」,「増やさない対策」,「残さない対策」の3つの対策を総合的に実施しましょう。
持ち込まない対策
- 種いも専用ほ場の設置
- 定期的な種苗の更新
- 履歴の確かな種苗の確保
- 種いもの選別・消毒
- 苗床と土壌消毒
- 苗床での異常株の抜き取り・薬剤散布
- 定植前の適切な消毒
- 苗床の残渣処理
- 長靴・農機具のこまめな洗浄
増やさない対策
- 計画的な輪作
- 品目変更・休耕・交換耕作
- 病気に強い品種の活用
- 早植え・早掘り(作型の変更)
- 排水対策
- 定期巡回による初期発生株の抜き取り
- 薬剤散布
- 株基部の発病を目安とした収穫の前倒し
残さない対策
- 収穫後残渣の持ち出し
- 収穫後すぐの耕耘などによる残渣分解促進
- 天地返し
- 本圃の適切な土壌消毒
サツマイモ基腐病以外の腐敗病対策について
現在,南九州市内にてサツマイモ茎根腐細菌病の発生が散見されます。
今後も台風や気温上昇により発生しやすい条件となりますので,ほ場をよく見回り,サツマイモ基腐病対策と併せて以下の対策を実施してください。
サツマイモ茎根腐細菌病の特徴と対策


特徴
- 罹患した株は,株全体が萎れ,茎は黒くドロッと腐敗する
- 作付時期が遅い,水はけが悪いほ場で発生しやすい
対策
- 異常株の早期発見,抜き取り
注意:抜き取った異常株は必ずほ場外に持ち出して処理すること - 排水対策
- 早期収穫(抜き取りが困難な場合)
- 苗床及び本ぽの土壌消毒(還元消毒)
詳しい情報について
以下の「鹿児島県ホームページ(サツマイモ基腐病対策に関する情報)」をご確認ください。
この記事に関するお問い合わせ先
【農業振興課 生産流通指導係】
電話番号:0993-36-1111
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更新日:2025年06月26日
公開日:2025年04月04日