ジャンボタニシの対策について

更新日:2025年06月13日

公開日:2025年06月13日

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ジャンボタニシは,水稲をはじめとする農作物に甚大な被害をもたらす外来生物です。

一度発生すると根絶が非常に困難なため,地域ぐるみで継続的な対策が重要となります。

ジャンボタニシの生態と被害

  • 特徴:赤褐色で大型の巻貝。
    卵は鮮やかなピンク色で,水辺の植物や畦畔などに産み付けられます。
  • 繁殖力:繁殖力が非常に高く,水温が高い時期には短期間で増殖します。
  • 食害:田植え後,3週間程度の小さな苗を好んで食害するため,生育初期の被害がおおきいです。

防除方法

石灰窒素の散布(発生量が多いとき)

時期:田植え前

3~4日間の湛水を保った後,石灰窒素を散布し,そのまま湛水状態を3~4日間維持し,代かきを行います。

稲への薬害を避けるため,散布から7日間以上後に田植えをしてください。

時期:秋季(収穫後)

3~4日間の湛水を保った後,石灰窒素を散布します。

田面水は水路に流さず,自然落水させてください。

窒素成分を多く含むため,次作の施肥量を減らす調整が必要です。

水口網の設置(水路に発生している場合に実施)

時期:田植え前の入水時から田植え後3週間まで

取水口・排水口に9ミリ目合い程度のネットや金網を設置してください。

薬剤散布(発生している場合は必ず実施)

時期:田植え時

効果が高い薬剤を全面散布,ジャンボタニシが集まりやすい深水部分には重点散布してください。

薬剤の例

  • メタアルデヒド粒剤
  • 燐酸第二鉄粒剤
  • チオシクラム粒剤

浅水管理(発生している場合は必ず実施)

時期:田植え後

ジャンボタニシの活動が抑制されるため,田植え後3週間,水深を4センチメートル以下(できれば1センチメートル以下)に維持してください。

耕運(発生している場合は必ず実施)

時期:1月~2月

トラクターの速度を遅く,ロータリーの回転を速くし,土壌を細かく砕くように耕運します。

未発生の圃場への拡散を防止するため,使用後のトラクターに付着した泥を洗浄してください。

捕殺

時期:田植え前~田植え後3週間まで

卵は産卵後のピンク色が強いときは水に落とすことで孵化を防ぐことができます。
ただし,産卵から1週間程度経過した白っぽい卵は水に落としても孵化する可能性があるため潰して駆除してください。
また卵には薬剤が効きにくいため,潰す方法が確実です。

ジャンボタニシ本体は色が暗く見つけにくく,また発生量が多いと捕獲が大変なため,ペットボトルや苗箱を活用したトラップを使用すると効果的です。
トラップの作り方はインターネット等で検索してください。

ジャンボタニシ本体には寄生虫,卵には神経系毒がありますので,素手では触らず,必ずゴム手袋等を着用して駆除してください。

ジャンボタニシの被害を最小限に抑えるために

早期に発見し,速やかに対応することが重要です。

他地域へ拡散しないようジャンボタニシが生息する水域の土砂や水を,他の地域に持ち出さないよう注意が必要です。
ジャンボタニシが発生した圃場で使用した農機具等は必ず洗浄してください。

詳細は,以下の「ジャンボタニシの防除対策」をご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

【農業振興課 農政係】
電話番号:0993-36-1111
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