【国指定史跡】知覧城跡の発掘調査

更新日:2023年12月01日

公開日:2023年09月25日

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四角形の柱が柱穴跡上に23基設置されている蔵之城の掘立柱建物跡の写真

知覧城跡は、平成4年(1992年)より専門家の指導のもと発掘調査や縄張調査が実施されました。平成5年(1993年)に国の史跡として指定以降は知覧城跡保存整備基本計画報告書を作成・刊行し、整備のための発掘調査を平成10年(1998年)から平成17年(2005年)まで実施しました。

この発掘調査で、空堀・蔵之城・本丸等が調査され、空堀は現地表面からは約4メートル~約6メートル下に堀底があることがわかり、本丸や蔵之城掘では、掘建柱建造物跡の柱穴が確認され、中国やタイなどの海外製の青磁や白磁などが出土しました。蔵之城では23基の柱穴跡上に杉の角材を設置した半立体的表示整備を行い、磁器製の説明板を設置しています。

空堀(本丸・今城間)

雑木林の中に深く大きな穴が掘られており、脚立が設置されている空堀の写真

本丸虎口付近

中央に石碑のようなものが立っている中、広い範囲で数十センチほど掘りかえされた地面に円形の穴がいくつか開いている本丸虎口付近の写真

蔵之城出土遺物

上:白地に青で花などの模様が付けられた15点の陶器の破片の写真、下:黒い陶器や模様がかすれてしまっているものなど10点の国外産陶器の破片の写真

地図

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