移住者インタビュー(No.8)
南九州市頴娃町在住・南さん夫婦(2023年・大阪市から移住)
名前:南 保次さん,礼奈さん
移住地:頴娃町
移住前の居住地:大阪市
移住時期:2023年4月
職業:イタリア料理店経営(Paradiso Ei)
家族構成:夫妻
利用した移住支援制度:なし
頴娃町の素晴らしい景色&食材と共に人生を切り拓く
大阪市内でそれぞれイタリア料理店を経営していた南さん夫妻。
礼奈さんが修業経験のあるシチリアと似た環境でレストランとワイナリーを開く,という夢を叶えるため頴娃町へ。
「大阪にいる時よりもやりたいことを実現できている」という2人は,持ち前の行動力で仕事も暮らしも軽やかに楽しんでいます。
移住先として頴娃町を選ばれた理由は?
礼奈さん
頴娃町には私の祖父母や親戚がいるので,大阪に住んでいる頃からよく遊びに来ていて。
それでとても良いところだということは知っていたのですが,いざ移住先を決める時は他の場所も見て回りました。
でも結局「やっぱりここやな」って2人で納得して。
海と山が近く丘陵地で,畜産物,農作物,水産物すべての食材が豊富でおいしい。
気候も良くて,いろいろな条件がかつて働いていたシチリアのワイナリーに似ていたんです。
保次さん
大阪の店を閉めた後に1年ほどワイナリーで働いて経験を積み,移住先では自分でワイン造りをするのが目的だったのでここならやっていけそうだなと。
また,サーフィンができる環境なのもポイントでした。
お店や家、畑はどのように見つけられましたか?
礼奈さん
お店と家は,この場所を祖父が探してきてくれました。
築100年以上経っている建物ですが「造りがしっかりしている」と。
しかし,当時は掃除の大変さをわかっていませんでしたね。
大阪から月1回通い,ひたすら掃除をして,ゴミを捨てたり庭を整備したりと,お店をオープンできるまでに1年以上かかりました。
保次さん
ワイン畑は親戚が使っていなかった農地を活用しています。
昨年植えた木にぶどうの実がなるまで3年。
今は育てているところです。
集落の方たちも畑を使っていいよと言ってくださるので,野菜やハーブも作っています。
大阪では畑を見つけるのさえ難しかったのでありがたいですね。
地域にはすぐになじめましたか?
礼奈さん
みんな優しいし,すごく助けてもらっています。
集落の集まりにはできる限り行くようにしていて,草刈りや味噌づくりの会に参加したりしています。
お店もオープンした時は集客できるか不安だったのですが,すぐにインスタで広まって。
鹿児島の方は新しいものに敏感なのか,フォロワーも大阪にいた頃の3倍以上に増えたんですよ。
移住してよかったことは?
礼奈さん
良い食材をふんだんに使えるので,お客様に気軽にたっぷり味わっていただけることです。
大阪では「ないものはない」ですが,ここでは「旬しかない」。
最初は少しとまどいましたが,イタリア野菜やハーブなどを自分で作れるようになって楽しくなりました。
野菜も魚も,その時その時の一番いいものを食べられるし提供できる。
黒豚「頴美豚」は半頭買いして,生ハムやサラミを作ったりいろいろな料理に使っています。
保次さん
日々,朝日や夕焼けを見るだけでいいですね。
車で10分で海にも行けるので,休憩中にサーフィンをしたり。
温泉にも週1回は行っています。
反対に移住して大変だったことは?
礼奈さん
特にないですね。
スーパーもコンビニもドラッグストアも,ひと通り揃っていますし不便は感じません。
しいて言えば飲食店が少ないことかな?
でも鹿児島市内に車で30分で行けるので問題ないです。
大阪ではペーパードライバーでしたが,このあたりは道も走りやすく景色もキレイなので運転が楽しくなりました。
保次さん
南九州市って遠い場所に感じるかもしれないですが,鹿児島市にも近いし大阪へも飛行機を使えばそんなに遠くないですよ。
これから移住を考えている方にアドバイスがあればお願いします。
礼奈さん
空き家は物件自体の価格だけでなく,残置物の処理や害虫駆除,浄化槽設置といった追加の費用が思った以上にかかる場合があるので,しっかり調べたほうがいいですよ。
保次さん
いきなり定住しようとせずに,とりあえず部屋を借りて少し住んでみるのがいいと思います。
南九州市が提供しているお試し居住もいいかもしれません。
しばらく暮らすと自分に合う場所かどうかわかると思います。
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更新日:2024年09月09日
公開日:2024年09月09日