「南九州市黒木山太陽光発電所」 運用開始

市が整備をしていた「南九州市黒木山太陽光発電所」が完成し，令和7年4月1日（火曜日）から本格運用が開始しました。
当発電所は，2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」への取り組みの一つとして整備した施設です。
太陽光で発電した電力は市が整備した電力網（自営線）を通して，周辺の公共施設である学校給食センター，知覧保健センター，知覧武道館，B&G海洋センター，平和公園運動場，知覧文化会館，知覧特攻平和会館，ミュージアム知覧，知覧体育館，知覧老人福祉センターの10カ所に供給しています。
また台風や地震などの災害による停電時においても，あらかじめ指定している避難所（知覧武道館，知覧保健センター，知覧文化会館）へ電力を供給することが可能となり，安心して避難を行えるようになるなど，防災力の向上を担っています。
さらに，当発電所では安全性の観点から一般的に使用されているリチウムイオン電池ではなく，九州では初採用となる「レドックスフロー蓄電池」を採用しており，蓄電池の電解液は不燃性のバナジウム水溶液を使用するなど消防法上の危険物に該当しないものとなっています。蓄電池の寿命も約20年使用可能でリチウムイオン電池と比較しても長寿命であり，長期使用に耐えうる設計となっています。
その他にも当発電所の整備により，電気料金の削減や，エネルギーの地産地消の推進によるエネルギーの効率的な活用などさまざまな面での効果が期待されます。

4月22日（火曜日），県議会議員，市議会議員，工事関係者が一堂に会し発電所の完成を祝う完成式典を開催しました。
式では，整備に向けて尽力をいただいた方々への感謝状の贈呈，来賓の方々の祝辞を賜り，知覧平和こども園の年長組の園児を招いての通電セレモニーを実施するなど，発電所の本格運用を華々しくスタートさせました。

黒木山発電所本格運用については，下記ページをご覧ください。