【国指定名勝】知覧麓庭園

更新日:2023年12月01日

公開日:2023年09月26日

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複数の大きな石で石塔や灯篭が配置され、周囲にはきれいに選定されたたくさんの木々が並んでいる庭園の写真

知覧麓の武家屋敷群が形づくられたのは,江戸時代中期,佐多氏16代で初代知覧領主島津久達(1651~1719年)の時代とする説と,18代で知覧領主島津久峰(1732~1772年)の時代であるとする説と二つあります。

江戸時代,薩摩藩は領地を外城と呼ばれる113の地区に分け,御仮屋を中心に武家屋敷を造り,鹿児島に武士団を集結させることなく分散して統治に当りました。知覧もその外城の一つです。

その武家屋敷地区の7つの庭園が「優れた意匠で構成されており,また,その手法は琉球庭園と相通ずるものがあり,庭園文化の伝播を知る上でも貴重な存在である」として,昭和56年2月23日,国の名勝に指定され公開されています。

奥に築山を設けそびえるような立石を主軸に枯滝を組み(森重堅氏庭園は池泉式庭園),石組みを配し,また石塔や石灯篭を配し,背後を大刈り込みで,さらに外側を波状生垣で修飾すること,さらにまた生垣には,茶・イヌマキ,大刈り込みにはツツジ・サツキ,庭石には凝灰岩を用いること,そして各戸の石垣・生垣は連続し美しい町並みを形成していることなどが特徴として挙げられます。

各庭園の紹介(多言語)

地図

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